モバイルフレンドリーについての疑問にGoogleが直接答えてくれた! ~The 13th In-house SEO Meetupレポート


先日、3月20日金曜日の夜に行ったThe 13th In-house SEO Meetup sponsored by GinzaMetricsにおいて、GoogleのSearch Quality Analyst をお迎えし、今回のテーマである「モバイルSEO」について直接ご回答をいただける機会を作ることができました。

ここでは、我々インハウスSEO担当者が、特に“4.21”に向けてどのように取り組んでいくべきかを考える上で、大変貴重な情報を得ることができましたので、得られた情報を共有させ ていただこうと思います。

20150320inhouseseomeetup

まずは前半、Google長山さんのショートセッションを箇条書きで。

長山一石氏
Google Search Quality Analyst
Google inc.の所属ということで、普段はマウンテンビューのGoogle本社に勤務
nagayama

・検索エンジンとウェブマスターは互いに良好な関係が必要だと考えています。
・モバイルの重要性は時間とともにどんどん増しています。
・Mobile-Friendly(日本では“スマホ対応”)はユーザーがモバイルで快適に使えるかどうかの目安です。
・ただ、まだ完全ではないかもしれず、基準を満たしているのに“スマホ対応”が表示されないケースがあるかもしれない。そんな場合、それはGoogle側の問題なのでどんどんGoogleにフィードバックして欲しい。

・CSSやJavaScriptをブロックされてしまうと正しい判断ができないのでぜひブロックしないでください。
モバイルフレンドリーテストというツールを用意しました。これはGoogleがどう見えているかを確認できるものです。
・今回のアップデートにおいて4.21に深い意味はありません。
・発表から2ヶ月しか猶予期間が無いとおっしゃる方もいます。
・Googleでは2011年からモバイルファーストを提唱し続けてきているので5年間の猶予があったと考えて欲しい。

・・・そして最後に長山さんはこうおっしゃっていました。

相当なインパクトはあると思います

 

続いて第2部パネルディスカッション

ここでは海外SEO情報ブログの鈴木謙一さん、アイレップSEM総合研究所の渡辺隆広さん、そしてインハウスSEO担当者を代表して事務局からぐるなび伊東周晃さんの3名による、Google長山さ
んへの質問形式で進められました。

左から
アイレップSEM総合研究所 渡辺隆広氏
ぐるなび 伊東周晃氏
海外SEO情報ブログ 鈴木謙一氏
panel

以下()内は質問者、敬称略

Q.(渡辺)そもそもGoogleとしてはウェブマスターにモバイルサイトとアプリをどのように提供して欲しいと思っているのか?
企業側の負担もそれなりに大きいと思うのだが。

A.検索エンジンとして「どっちを、」ということはない。
ユーザーにとってどちらを使ってもらうのが快適かどうかを考えた上で選んで欲しい。

Q.(渡辺)アプリだけで進めたいとした場合でも、インデックスという観点から結局はモバイルサイトもやらなければならないのでは?

A.本来はモバイルサイトがなくてもアプリだけでインデックスされるのがいいと思っている。

Q.(伊東)モバイルフレンドリーの指標は見た目やデザインの要素が大きい気がするが本当にこれだけか?

A.基本的に指標はウェブマスターツールで出てくるものがすべて。
隠している指標は今のところない。
モバイルフレンドリー条件に変更があった時にはちゃんと発表する。
また、モバイルフレンドリーテストでNGとなった場合のために、「よくあるミスを回避する」というページを準備しているので活用して欲しい。

Q.(鈴木)ランキングという視点ではここに出てくる項目だけでいいと思っていいか?

A.はい。

Q.(鈴木)なぜこれらの項目をランキングシグナルに選んだのか?

A.何がユーザーにとっていいかを考え、テストした結果この項目になった。

Q.(鈴木)項目は全部満たしている必要があるのか?

A.モバイルフレンドリーテストで“問題ありません。 このページはモバイル フレンドリーです。”と出ればOKだが、そのためにはすべてを満たす必要がある。

Q.(伊東)パンダアップデートではサイト単位で評価されたと思うが、今回もサイト全体が対応していなければいけないのか?
事業者としては様々な事情で優先順位をつけたり間に合わなかったりするケースがあると思うので。

A.心配いらない。
ページ単位なのでドメインとしての評価には及ばない。
優先順位をつけて対応してもらって大丈夫。

Q.(鈴木)モバイルフレンドリーはページの評価をひっくり返すほどのインパクトはあるのか?

A.モバイル未対応のページを一切検索結果に出さないわけではない。
ユーザーにとって必要な情報であれば出すべき。

Q.(渡辺)どんなキーワードでも対象と考えていいのか?
行政サイトなども落ちるケースもありえるのか?

A.ユーザーにとって明らかに不便になるようなことがないようには考慮している。
例えばGoogleと検索してGoogleが出てこないのは明らかに不便。
どのような結果を出せばユーザーのためになるかを考えている。

Q.(渡辺)PCでモバイル画面が出てしまうといった逆のケースもあると思うが、そういう意味ではPCにもフレンドリーがあるべきと思うが?

A.そう思う。その問題がどのくらい大きな問題かを考えた上で検討していきたい。

Q.(伊東)App Indexingについて、必ずしも連携した方がいいとは限らないと思うが、それでもやったほうがいいのか?

A.こればかりはサイトごとにケースバイケースとしか答えられない。

Q.(鈴木)ランキングシグナルとしてページスピードがあるが、モバイル検索においてもPCサイトのスピードをランキングシグナルとして見ているのはおかしいのではないか?

A.おかしいと思う。対応したら発表します。

Q.(会場)ウェブマスターツールの検索順位はモバイルの順位もわかるのか?

A.検索クエリレポートでフィルター機能を使えば見られる。

Q.(会場)PCとモバイルが別URLで構成されていて、PC版からは導線があるが、モバイル版では(UI上の問題で)導線が存在せず、スマートフォンGooglebotがページを発見できない場合はどうなるのか?

A.(PCサイトが正しくクローリングでき、かつ対応するモバイルページが存在するという前提で)
PCページの中にモバイル版のリンクが正しくアノテーションされていればURLは発見できる。
URLの発見とクローリングは別物だと思って欲しい。ページ内に記述しているリンクだけをクローリングするわけではない。
アノテーションが正しければ、モバイルサイトでリンクが無くてもページを発見できる。

Q.(会場)
テストにはページスピートの項目が入っていないが、シグナルになっていないのか?

A.ユーザーにとってスピードは間違いなく大事だが、今のところ4.21にはモバイルフレンドリーテストに合格していれば問題ない

Q.(事務局)現在はモバイルフレンドリーの判定は、0か1かといったバイナリであると理解した。将来「よりモバイルフレンドリーである」といったような、レベル評価のテストは行っているか?

A.自分はすべてを把握しているわけではないので、今そのテストをしているのかどうかでいうと答えられない。

Q.(会場)PCとモバイルのページ構成が違う場合どうすればいいか?
自分のサイトはPCでは2ページに分割されているコンテンツがモバイルでは1ページにまとまってる。この場合はどちらにカノニカルを向けるべきか?

A.コンテンツ内容を考えて、どちらに向ければいいかを決めてもらえばいいと思う。
最もそれを代表してるページに向ければよい。

Q.(会場)Googleはレスポンシブを推奨してるが、モバイルフレンドリーでOKがでていればレスポンシブじゃなくてもいいのか?

A.問題ない。

Q.(会場)今後タブレット対応のアルゴリズムが出てくる可能性はあるのか?

A.現状、タブレットはアルゴリズムの対象ではなくPCとして扱っている。
もし変更があればお知らせする。

Q.(伊東)こういったGoogleとのコミュニケーションをもっとしたいと思っているが?

A.Google+ツイッターで公式アカウントがある。
残念ながらFacebookはない。

それとウェブマスター オフィスアワーというのを定期的に行っている。
ここでは今回のような質問をカジュアルにしていただける。
できればマンスリーで行いたいのだが質問があまり来ないのでクォータリーくらいに頻度が落ちている。
もっと質問をもらえれば頻度あげていきたいと思っているので是非。
次回は4月後半にやりたいと考えている。

Q.(渡辺)オフィスアワーは定期的に行ってもらった方が予定も立てやすいし質問も準備しやすのだが。

A.なるほど、検討します。
また、よりもっと早く質問したいという場合には、ウェブマスターフォーラムというのがあるのでそこに投稿して欲しい。また、質問の際はURLをもらえると答えやすい。
日本人は恥ずかしがり屋なのかあまり質問してくれないのでどんどん投稿お願いします。

Q.(事務局)今後もどんどんこういう場にきてください。

A.どしどしリクエストしてください。

 

会場オーディエンスとして参加いただいた株式会社so.laの辻氏からも鋭い質問が。

seogod

 

以上、20項目以上にも及ぶ本当に濃厚なQAでしたが、Google長山さんはとても真摯に、そして誤解を招いて私達担当者が混乱しないよう、質問の意図をひとつひとつ丁寧に解釈しながら答えていただいたのがとても印象的でした。

今回のディスカッションを聞くまでは、4.21に対してある意味不安だけが先行していた感もありましたが、このように実際に顔を見ながら直接疑問を解いていけたことで、Googleが今何を考え、何をしようとしているのかがとてもよく理解でき、明日から迷いなく対応に取り組んでいける気がしました。

会場で直接このやりとりを見ていた皆さん、そしてこのブログを読んでいただいた皆さんはいかがでしたでしょうか?

In-house SEO Meetupでは、自分たちも含め、インハウスSEO担当者がより成果を出せるような企画を今後もたくさん発信していきたいと思っていますのでぜひよろしくお願い致します!


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